2006年11月13日
Electronics Weeklyから: 欧州共通モバイルテレビの鍵はDVB-SSP
フランスAlcatel社は、「欧州にモバイルテレビの規格は1つあればいい。DVB-SSP(digital video broadcasting-satellite services for portable devices)規格は、欧州全土をカバーする各国共通のモバイルテレビ用の唯一の規格だ」との見解を示した。
Alcatel社のモバイルブロードキャスト部門マーケティング/セールス担当バイスプレジデントのHerbert Mittermayr氏は本誌の質問に対して、「欧州連合にとって、DVB-SSPモバイルテレビ規格の採用は非常に重要な課題だ。欧州全体が単一の規格を導入する試みだからだ」と語った。
さらに同氏は、「モバイルテレビ規格は各国が独自に決定することではない。3G同様、欧州全体での統一が必要だ」と続けた。
DVB-SSP規格とは、モバイルテレビ用のDVB-H規格をSバンドの2.17GHz〜2.2GHzに適合させた規格だ。この周波数帯域は欧州全土をカバーできる。また、DVB-SSP規格に準拠したシステムは、衛星と低出力の地上波リピータを組み合わせた構成となる。
欧州のモバイルテレビについては、UHFバンド利用のDVB-H、DMB-T、MediaFLOなど複数の規格が競合し合っている。Mittermayr氏は、「各国が別々に規格を選択すれば、欧州のモバイルテレビ利用者にとっては困ったことになる」と指摘する。同氏は、「ある国はUHFバンドのDVB-Hで、またある国はDMB-T、さらにほかの国ではMediaFLOという状況になれば、モバイルテレビ利用者は混乱し、現場の収拾がつかなくなる」と危惧を示した。
DVB-SSPは、かなりの支持を集めているようだ。先ごろ韓国Samsung Electronics社もDVB-SSP対応の携帯電話機器開発に着手することを表明している。
Mittermayr氏は、「地上波リピータネットワークの構築は、2007年の利用開始を目指すなら今から構築を始める必要がある」と語る。
同氏は、「DVB-SSP規格は、複数の大手企業が支持を表明しており、それらの企業からDVB-SSP規格による欧州統一のための事業資金としても多額の投資が約束されている」とも述べた。
(Electronics Weekly)
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